THEORYThe Results of Academic Report of Yoshika

2022.02.04

選手のインタビュー結果 ~トレゼゲ選手の事例~

トレゼゲのインタビューデータは、①体調管理のことについて述べた「コンディショニング」、②ストライカーとしての心の持ちよう、意識していることについて述べた「心構え」、③ストライカーとしてやるべきことや、チームメイトとの連携について述べた「理解力」、④ストライカーとしての感情や意志の傾向について述べた「性格」、⑤ストライカーとして必要な技術について述べた「スキル」、⑥移籍や国、ルールなどについて述べた「環境」の6つに分類することができた(表6-1、表6-2、表6-3)。それぞれのインタビューデータはコメント内容と番号で記すこととする。また、コメント番号は本研究の資料にあるコメント番号と一致する。

まず第1のカテゴリーである「コンディショニング」は、2つのグループで構成されたが、まず、「食生活に気をつける(T-㉚)」は「栄養管理」というグループに分類し、「しっかり休む(T-㉚)」は「休養」というグループに分類した。

次に第2のカテゴリーである、「心構え」は、「FWとしての役割の理解」「向上心」「心の回復」の3つのグループに構成された。まず、「FWとしての役割の理解」というグループには、「本質はみな同じ(T-㊻)」、「街が変わっても結局やることは一緒(T-㊺)」、「仕事をすること(T-①)」、「結果を出し続ける(T-⑫)」、「最後の決める役割に徹する(T-⑨)」、「健康的なエゴイズム(T-㉟)」が分類された。「向上心」というグループには、「しっかりTRする(T-㉚)」、「TRの中で判断力を高め精度を高めていこうと持っていく(T-㉗)」、「絶対に決めてやるという強い気持ち、もっともっとゴールを決めたい向上心・欲(T-㉒)」、「あとトレーニングに励むこと(T-②)」、「メンタル面(T-⑦)」が分類された。「心の回復」というグループには、「メンタルの回復は自然にできる(T-⑲)」、「本当にいい選手になっていくやつは、やっぱりその切り替えがうまくできる(T-㉑)」が分類された。

第3のカテゴリーである、「理解力」は、「チームメイトへの理解」「監督への理解」「オフザピッチでの取組み」の3つのグループに構成された。まず、「チームメイトへの理解」というグループには、「チームメイトと一体になるという作業を日々行う(T-㉜)」、「チームメイトの身体・精神・技術特徴を把握する(T-⑩)」、「チームメイトがどういうプレーをする傾向にあるのか(T-⑪)」が分類された。「監督への理解」というグループには、「監督のいうことを理解する(T-⑤)」、「監督がどういうサッカーをしたいのか理解する(T-⑧)」、「チームのシステムをすぐ理解する(T-③)」が分類された。「オフザピッチでの取組み」というグループには、「信頼している仲間と時間を過ごす(T-㉛)が分類された。

第4のカテゴリーである、「性格」は、「自己中心」「強い個性」「自分が主役」「欲望」の4つのグループに構成された。「自己中心」というグループには、「感情的に動く(T-⑳)」、「自己中心的(T-㉝)」が分類された。「強い個性」というグループには、「FWは変人が多い(T-㉞)」、「個性が強く責任感が強い(T-㊲)」が分類された。「自分が主役」のグループには、「より得点したい主人公になりたい主役になりたい(T-㊷)」が分類された。「欲望」というグループには、「優秀な人とプレーすると楽しいと思う(T-㊳)」が分類された。

第5のカテゴリーである、「スキル」は、「BOX内を意識」「自分の形」「判断スピード」「情報を持つ」「フィニッシュのイメージ」「斜めに見る」「シュートスキル」「駆け引き」の8つのグループで構成された。「BOX内を意識」というグループには、「ボックス内の動き(T-㉘)」が分類された。「自分の形」というグループには、「ワンタッチでのシュート精度(T-㉙)」が分類された。「判断スピード」というグループには、「瞬時に判断する(T-㉖)」が分類された。「情報を持つ」というグループには、「情報を持っているだけで相手から数秒上回ることができる(T-㊹)」が分類された。「フィニッシュのイメージ」というグループには、「どういうイメージを持っているかをイメージした上でGKのポジションを見る(T-㉕)」が分類された。「斜めに見る」というグループには、「ボールとゴールを斜めに見て常にゴールマウスを視野に入れる(T-㉓)」が分類された。「シュートスキル」というグループには、「それに技術面(T-⑥)」が分類された。「駆け引き」というグループには、「GKのポジション(T-㉔)」が分類された。

第6のカテゴリーである、「環境」は、「アイドルという存在」「サッカーとの出会い」「サポーターの眼」という3つのグループに分類した。「アイドルという存在」というグループには、「決定力とか決める気持ち向上心ややるっていう闘争心に影響を受ける(T-⑰)」、「力強い印象がアイドルになる(T-⑱)」「影響を受けた選手がいる(T-⑯)」が分類された。「サッカーとの出会い」というグループには、「ボールと共に生まれてくる(T-⑭)」、「ボールと共に育ち仲間を作っている(T-⑮)」が分類された。「サポーターの眼」というグループには、「サポーターはFWに対し違う目で見ている(T-㊱)」が分類された。

図5 トレゼゲKJ法フィッシュボーン(KJ法A型)

 

図6-1 トレゼゲKJ法まとめ①(KJ法B型)

図6-2 トレゼゲKJ法まとめ②(KJ法B型)

図6-3 トレゼゲKJ法まとめ③(KJ法B型)