THEORYThe Results of Academic Report of Yoshika

2021.11.19

トレゼゲ インタビュー Part2

インタビューPart1はこちら

 

下線部・・・トレゼゲ選手がストライカーに重要な要素にについて言及している箇所

 

松原 あなたのゴールは右足もそうだし、左足もそうだし、頭も決める、万能でスピードもあるストライカーっていうイメージがあるんだけど、点取り屋、ストライカーに必要な技術ってありますか?

 

トレゼゲ 結局技術面でという話になると、これだっていうのが難しく、身体的特徴、技術的特徴、技術能力にも差が出てくるので、これをやっておけばというのはなかなか一つには絞れないんです。それを考えていくとたどり着くのは気持ちのところになってきて、T㉒絶対に決めてやるっていう強い気持ち、シーズン中たくさん点をとりたいという向上心、もっともっとやるっていう欲ですよね。そういうものを持ってないといけないと思うし、そういうのが出てきたらトレーニングにも自然と熱が入る。何か自分の課題を見つけて取り組むという風になる、そのサイクルに入るのが一番大切で、すべてのエネルギーは気持ちのところにあると思います。

 

松原 点をとる人のポジショニングっていうのは必要ですか?

 

トレゼゲ 結論から言うと、T㉓常にゴールマウスを見る、しかも斜めに。ゴールに対して斜めにポジショニングをとって、ボールとゴールを見るんですよね。それが大切で、あとはワントップなのかツートップなのか、そのチームのシステムがあるので、そこのバリエーションは無限なんですけど、原則としてはボールとゴールを見る。ゴールマウスを常に視野に入れておくことが大切です。

 

松原 シュートを打つとき、どこを見てますか?

 

トレゼゲ まずは、T㉔キーパーのポジション。もちろん、自分がT㉕どういうシュートイメージを持っているのか、どの強さで蹴りたいのかをイメージした上でキーパーのポジションを見る。で、それをやっていくと見なきゃいけないことがどんどん増えていきます。例えば、チームメイトの動きを見なければいけないし、DFラインの動きを見なければいけないし。ただやっぱりそれはT㉖瞬時に判断しないといけないので、それを次はT㉗トレーニングの中で、判断力をどれだけ高めていけるか、精度を高めていこうと思っていく。それもトレーニングの中で、オートマチックに自然に能力を向上していこうというメンタルに入っていく。

 

松原 自分の好きなゴールの形はどんなだったんですか?

 

トレゼゲ 自分の特徴としてはT㉘ボックス内での動きですね。そこでのT㉙ワンタッチでのシュートの精度にこだわってやってきたんで、例えば、カウンターをやるチームだったら自分の特徴をそこまで活かせてなかった。やっぱり、ボックス内での動きっていうのをこだわってきましたし、自分の印象っていうのはそれなんじゃないかと思っています。

 

松原 やっぱりチームによって違う?

 

トレゼゲ やっぱりインタビューしていても、パレルモ時代とパリサンジェルマン時代のカバーニを比較することはできないですし、クレスポもラツィオにいたときと、ローマにいたときでは違うプレーになりましたし、バティストゥータもローマの時代とフィオレンティーナの時代では違う。

 

松原 それは監督の影響がすごく大きい?

 

トレゼゲ どちらかというと、チームメイトの能力が高くなってるからだと思います。最近の監督の傾向としては、選手の能力に合わせたチームを作るようになってきてるので、そういう意味ではいい傾向だなと思ってますし、チームの能力っていうのがベースにあるべきだと思います。ユベントスとかパリサンジェルマンもそういう傾向でやっていますね。

 

松原 環境はどうだったの?トレゼゲ自身がストライカーの時の家族とか親とか、自分の周り、なんかそういうのは必要なのってある?要するに、点とる時のオフザピッチのところ。

 

トレゼゲ トリノにいたんで、ピークの時は。トリノっていうのは、落ち着いた町なんですよ。それはすごくよかったんですけど、一人のプロとしては、T㊺町が変わっても、環境が変わっても結局やることは一緒で、T㉚きちんとトレーニングする、しっかり休む、食生活に気を付ける、あとはT㉛信頼している仲間と時間を過ごすと。そこはどこの町に行っても変わらない、プロとしてやるべきことなんでそれは変わらない、で、ただ町が変わっていくだけだということです。

 

松原 信頼してる仲間っていうのは、選手?

 

トレゼゲ 強固な関係っていうのは、家族ですよね。あとは、仲のいい友達、時にチームメイトもいるんですけど、結局どの仕事でも同じですけど、僕はもう少し特別な仕事なので、周囲にいる人間を大切にしながらやっています。

Part3 へ続く