2022.05.03
下線部・・・グスタボがストライカーに重要な要素にについて言及している箇所
松原 さっきのグスタボの話でおもしろかったことを聞きたいんだけど、これグスタボ、ここにボールがあると、相手がボールウォッチャーになった、そして、その逆をとる、最後にグスタボはどこでゴールを決めるの?
グスタボ いつも基本的にはゴール前。でも、タイミングね。G45スペースをうまく使う。基本的にG25トップとのコミュニケーションがよかった。
松原 誰だったのその時。
グスタボ サラゴサのモリエンテス、その前は、○○。(聞き取れない。No.2 6:28)基本的には、相手を知り尽くしている感覚。彼らはニアにパワーを持っていたので、フォアに行きやすかった。モリエンテスは逆に後ろにパワーを持っていたので、自分が頑張ってニアに行かなくてはならなかった。でも、うまくニアとフォア両方埋めるっていうのが大切だった。自分の能力というのは、タイミングだったかもしれない。DFが下がって止まった瞬間に、自分が走りながらその場に付く。一緒に止まったら難しいかもしれないけど、でも走りながらのタイミングっていうのが大切だと思う。
松原 なるほど。ここでポジション取っている時に、FWとのコンビネーションって言ったんだけど、見てるのはどこ見てるの?
グスタボ まずは、自分のマークの動きだけを見てる。FWは警戒されるっていうのがあったんだけど、二列目はそんなに警戒されない。もっと警戒されてたら、マークとボールの両方を見れるようなポジションをとっていたと思うんだけど、そんなにマンツーマンされないので、うまく抜けられてた。
松原 でも、普通はさ、ここボール持った時に、
グスタボ まず消えるね。パッと見てもいないから。そこから、うまくタイミングを計って、ボールが出てくるまで。だから、感覚ね。サイドが抜けるんだったらフォア。
松原 でもそれはさ、当然ボールを見た中で動いてるんだよね?
グスタボ 見ない。大体何をするかわかるから。
松原 わかってるんだ。
グスタボ だからまず、G26仲間を知る。あと、G27敵の動きを見てから自分が動き始める。G28その後タイミング。あとは、さっき言った匂い。あとは、自分の能力を使う。自分の○○。(聞き取れない。No.2 10:35)結構有名になっているG29ゴールは8割がダイレクト。
松原 ということは、グスタボが言いたいのは、ゴールを決めるために、まず必要なことはG30チームメイトのお互いの特徴を知っておくってことだよね?
グスタボ よく知ること。
松原 特にこの最後のアシストする選手、
グスタボ ゴールを決める人はアシストする人が必要。
ウルグアイ代表として出場した1995年コパ・アメリカで優勝
松原 その次にここ、一対一が始まるんだよね?
グスタボ メンタル、どうやって抜くかと。
松原 この逆をつくかと。
グスタボ 基本的にFWは何をするかというと前の選手に渡った、もしそこに縦に入ったら、前のスペースができたから、残った後ろの選手にディフェンスする。こういったディフェンスはほとんどない。うまく二人の間を使う。逆の動きを使いながらフリーになる。ニアにDFが行ったらフォアに行く。一緒に行くってこともある。そうしないと、簡単にマークされるから。
松原 なるほど。じゃあ、中盤のマークをグスタボかわして、そしたら、今度、トップとのコンビネーションになるんだ。
グスタボ そう。
松原 じゃあ、FWがそのままゴール決めたこともあるんだよね?
グスタボ モリエンテスが16。
松原 じゃあ当時は16点がモリエンテスで14点がグスタボなんだ。
グスタボ ずっと一緒にやってね。○○。(聞き取れない。No.2 12:50)やっぱアシストしてくれる人のおかげだった。○○。(聞き取れない。No.2 13:10)彼らサイドの選手がいなければ自分たちはいない。
松原 最後フィニッシュのところなんだけど、その時のゴール見てる?キーパー見てる?それとも何にも見てない、ボールだけ見てる?
グスタボ 余裕があればゴールを見てる。G31感覚的にゴールはどこにあるかわかる。サッカーをやりながら、相手が取りにくいヘディングをするのなら、ワンバウンドを絶対狙うとか、キックする時にはなるべく外側を巻いて蹴るとか、それはサッカーをやる人なら同じようなことをすると思うんだけど。もちろん練習が必要ですけど。特に蹴れない足を練習する。G32 13歳くらいまでに利き足じゃない方を練習しなければ、あとから成長するのが難しい。骨盤の動きで、利き足はできるんだけど、利き足じゃない方は成長するとできないから。それは研究されている。もちろん特別な例外はあると思うんだけど。
松原 一番最初にグスタボが言った部分で、自分のいいところを知っておくことは、ストライカーにとって大切なことですよね?
グスタボ ストライカーは自分の能力で、○○。(聞き取れない。No.2 15:50)それぞれの特徴は○○。
松原 じゃあ、今度監督目線。例えば、センターフォワードがアグエロ、イブラヒモビッチ、そしたら、戦術、戦い方は変えますか?
グスタボ 4-3-2-1。こういうやり方では、外側ばっかりやると、ゴールは決めれない。ランパード以外はロングシュートを決められない。大外に二人入れて、前の選手一人で、ストライカーでなければ、一人で40点取らなければリーグではやっていけない。やっぱり、トップ下のところで10点くらい取らないと、サイドの選手どっちかがペナルティエリアに入ってゴール決めなければならない。トップの選手がサイドに回って、でもトップの選手だから点を取らなければいけない。サイドバックとの攻撃のバランスを取らなければならない。
松原 グスタボが言ってることがどういうことかというと、ゴールを生むためには、ストライカーの近くでサポートすることが大切だよってこと?
グスタボ 一人で敵二人だったらとても難しい。
松原 メッシもスアレスもカバーニも、近くにサポートがいたから得点が増えてったと?
グスタボ おとりになるか、引っ張ってスペースを作るか、とにかくスペースを作るもう一人の選手が必要。○○。(聞き取れない。No.2 20:00)だからもう一人中に入ってくれないと、DFを引っ張ったり、おとりになることはできない。
松原 世界のトップレベルで活躍している選手の特徴って何?
グスタボ 自分の言い方なんだけど、そういう選手はプロフェッショナルなんだと思う。プロフェッショナルって何を言っているかというと、アマチュアは○○。(聞き取れない。No.2 21:40)G33練習を100%で行う、G34自分の特徴を知って、足りないところを練習する。G35練習後でも自分のために残る、G36食べ物も自分の体つくりのために食べる。G37生活スタイル、試合の日には一番ベストな状態でいれる、G38自分にも厳しい、だから全面的にプロフェッショナル。今までで一番の選手を世界で選ぶのは難しいと思う。ロナウドよりプロフェッショナルな選手はいないと思う。トップレベルでいれるロナウドは、最もプロフェッショナルで、世界で最もいい選手と言われているのは偶然ではないと思う。
引退後はプレミアリーグをはじめ各地で監督を務める