THEORYThe Results of Academic Report of Yoshika

2022.04.15

指導者インタビュー グスタボ・ポジェ②

松原 ストライカーって勝手に育つと思いますか?それとも見つける?それとも作れると思いますか?

グスタボ G10生まれ持ったものは絶対あると思います。それを磨くってことがとても大事だと思います。あと、G11賢さ、考えることが一番の才能であってほしい。あとはG12フィジカルとかも多少はあるんだけど、賢い選手っていうのが一番でなければいけないと思います。

松原 グスタボはいろいろなところで経験していて、色々な選手やストライカーとプレーしたり、育てたりしてると思うんでけど、この選手はストライカーとして違うなと共通していることは?

グスタボ やっぱりみんな共通するところはエゴイストなところ。ただ、G13適切なエゴイスト。パスという選択肢もあるんだけど、シュートを絶対先に考える。でも、シュートをしたら絶対に入らないときは、パスをする。だから適切なエゴイストっていうのはみんなにあると思います。

松原 それは、チームが勝つための選択をストライカーはするということですか?

グスタボ もちろん適切なエゴイストというのは、それがパーフェクトだと思います。G14それをチームが理解する。DF、MFの役割がそれぞれあり、それらの選手の役割はゴールを決めることじゃない。みんなそれぞれの役割をこなすけれど、ストライカーがゴールを決める。その理解をチームがすることが大事だと思います。特別な扱いをするわけではないけれど、彼のゴールによってチームが勝つっていう認識は大切だと思います。

松原 それぞれのポジションにはそれぞれの役割があり、センターフォワードが点を決めてチームが勝つということが一番だということですよね?

グスタボ 役割はとても大事だと思うんだけど、自分が作ったチームの理想的な形は、G15 FWは適切な守備しかやらなくていいと思うんですよ。最近色々なチームの采配っていうのはあるんだけど、高い位置での激しいプレッシャーとか、チームが全体的に走って、FWも走って、結局足元にボールが入った時に冷静な判断ができないっていうのがあるので、G44チームの役割を果たしながら、FWは点を取る。DFの役割というのはまずは守ることだと思うんですよね。今はサイドバックが攻撃への能力が要求されるんだけど、自分はサイドバックはディフェンスをしてからプラスαで攻撃をするべきだと思ってます。今プレッシャーについてなんですけど、世界のサッカーでは、奪った後に休めるから、高い位置でプレッシャーをかける。ボールを保有したときに休めることがわかるから、プレッシャーをかけることができる。奪ってからすぐ攻撃とまでは言えない。チームとしてのバランス、スアレスとかロナウドのプレッシャーを見るんだけれど、他の10人がポゼッションができるから、奪ったときに歩くことができる。でも、メッシとかスアレスだから、奪われた後にすぐプレッシャーをかけることができるんだけど、もう少し小さいチームになってくると、プレッシャーだけで力を使ってしまって、自分がゴールを奪う働きができない、っていうバランスの悪さがチームによって出てくると思う。

松原 今、メッシとスアレスの話が出たんだけど、仮にバルセロナのセンターバックがボールを持っていて、メッシはこういう時に力をためていると。スアレスも真ん中にいる。ただ、この彼らが、ゴールを決めるからチャンスをもらうわけですよね。これがゴールを決められなくなったら、このビッククラブは変わるわけですよね?

グスタボ 絶対そう。

松原 で、その時に、この選手たちはなんでゴールを決められると思いますか?

グスタボ ○○しているからだと思います。(聞き取れない。No.1 34:45)基本的にバルセロナは、相手チームが行ってほしいところに行かせるようにポゼッションをする。自分たちが行った時には、ワンサイドでポゼッションさせて、ある時に逆サイドのメッシにボールが入る。○○。(聞き取れない。No.1 35:25)ゴールを決めるのはいつもこの二人。ワンサイドでボールをポゼッションして、逆サイドからストレートに2、3人がゴールに向かって入ってくる。問題が2つある。1つは数的有利を作られるから、絶対行かなければならない。ボールがないサイドでの数的有利を作られる。メッシが持ったら、スアレスが入ってくる、それに引っ張られる。ネイマールが入ってきて、引っ張られる。引っ張られなかったら、メッシからボールが入ってくる。もう一人のサイドハーフにマンツーマンで付いたら、メッシがフリーで崩される。マンツーマンで付いてこれない。とにかくみんな、スペースを与えないようにする。でも守備をやっていると、体力的な消耗が出てきて、○○。(聞き取れない。No.1 37:00)バルセロナはユニークなチームだと思います。現在のサッカーで、一流のことを考えると、いいDFは、大きなチームにいると思います。でも、他のDFというのは、育成では大丈夫だと思うんだけど、サイドバックに座らせて君の特徴は何?センターバックを呼んで、特徴は何?4人とも足元のボールの扱いがうまいと言った。○○。(聞き取れない。No.1 38:25)ヘディングがうまいとか、バルサがそういうサッカーをするから、皆そういうのを求めている。監督はみんなバルセロナのようにやりたいというんだけど、バルセロナのようにはできないから、1つの秘密?、ストライカーでトップの選手には、サイドの選手の特徴を知っているか聞く。彼らの何がうまいか、例えば、自分がやってきた中で、これは秘密なんで、例えば、グスタボは左利き、ドリブルで仕掛ける、とても技術は高かった。抜いたら、大体10本中9本のクロスはフォアに蹴った。で、きれいに浮かしていた。やっぱ、ディフェンスが激しくて抜けないときには、50cmずらして、ニアに速いボールを上げていた。最初の二つくらいのアクションで、抜いたら自分はフォアに行った。抜けなかったら、飛び出してニアに行った。そこに来るから。プレーが起きる前に、予測して?(40:45)、G16どういう選手とやっているか知ることがすごく大事である。FWにどういう特徴があるかと聞いたら、センターリングを上げるとしか言わない。どういう時に、フォアにあげるのかニアにあげるのか、そのG17やってる仲間を知るというのは、とても大事である。○○。(聞き取れない。No.1 41:30)足のスピードは遅かったので、頭のスピードは速くした。仲間を見て、こういう時はこういうクロスが上がってくるとか、こういうコーナーが上がってくるとか、仲間を見ながら、自分のメンタル的なスピードを生かしてた。○○。(聞き取れない。No.2 0:10)ボランチが自分のマークをしてる。ボールを見る、左から攻められて中に入っていく。自分はボールを見て、その時視野から消える。○○。(聞き取れない。No.2 0:50)G18走りながら相手の目を見て走る。パッと違うところを見たら視野から消える。だから、G19 DFを見て、自分の動きを決める。決まったパターンの動きをするのではなく、相手の動きを見て決める。G20フィジカル面ではなく、賢さだと思う。やっぱり、G21注意して色々見てる。感覚。よくスペイン語では、ゴールを匂う、って言うんだけれども、ここら辺にボールが落ちるんじゃないかっていう感じなんだけれども、ボールがここに来るっていう匂いじゃなくて、賢さ、だいたいどこに来るかって感覚的に動く。G22常にいいポジションをとっている

松原 今、匂うって言葉を言ったんだけど、それ日本でもよく言うのね。わかる通り、日本はすごく情報入りやすいからね。でも、匂うってところをより具体的に知りたいの。

グスタボ G23ボールがどこに落ちてくるかを前もって知る能力。特別なパワーだと聞こえちゃうかもしれないけど、能力なの。1回、2回は偶然。毎回同じ選手が拾ったら、それは偶然ではない。

松原 スアレスとか見てると、なんでここにいるの?と思うんだけど。

グスタボ G24待ってる。動きまくるではなく、時を待つ。タイミングね。それも能力だと思う。ジャンプの能力とか、ニアに入る能力とか、遅かったらマークされるし、タイミングはとても大事だと思います。

松原 それは、プレーの予測、それから考えるスピード?

グスタボ ジダンのことを考えて欲しいんだけど、ジダンが世界で一番のプレーヤーだと思う理由は、彼の選択はほとんど完璧だから。自分たちのトラップとかパスとかしか見えてないんだけど、パスの選択というのが完璧だった。賢さだと思う。

松原 それがパーフェクトなんだね。